27日、東京は大雨、朝6時半に乗る新幹線のため品川でご住職と待ち合わせ、9時半に本山で始まる研修への急ぎ旅でした、京都の空は晴天、太陽が暑いくらいでした。受付を済ませ、研修会場へ。新住職及び総代さん方が日本全国から約150人ほど参加していました。
一日目の研修は全員でオリエンテーションを受け、新住職と総代グループに分かれました。総代グループは浄土真宗のみ教え(貴島信行師)について講義を受け、昼食の後、仏事・作法について(土岐好道師)講習を受けました。
次は宗門の基幹運動(法座活動)について数人ごとに別れ、み教えの事、法事の事、法座出席者の状況、住職の人なり、お寺の維持費の事等話し合いました。最後に全員が一同に集合し、8班に分かれて話し合った内容をまとめ役が発表しました。どこのお寺でも行事への参拝者の少なさ、参拝者の高齢化等、悩みは皆さん同じようです。一日目の研修は最後にあくる日の補任式の事務連絡を聞いて夕方6時ごろ終わりました。
二日目は6時から阿弥陀堂・御影堂にて晨朝参拝、朝食の後阿弥陀堂にて住職補任式に出席しました。東京教区から順番に住職、総代と交互に並び、われわれも5番目の席につきましたが、150人もの人が出席ですから順番に呼ばれて席に着くのには40分ぐらい掛かります。いよいよ補任式が始まるとご門主様が内陣奥からお出ましになり、挨拶の後、正面に立たれました。次に東京教区のお寺さんから順番に名前を呼ばれ(お寺の名前と住職の法名)、住職、総代がご門主様の前へ出て、住職補任状を戴き、元の席へ戻ります。総勢75組おりますので全て終わるまで45分ほど掛かりました。代表がご門主様の前でお礼の言葉を述べ、住職は住職輪袈裟、総代は同じ柄の式章を戴き、補任式は無事終わりました。
次に御影堂向拝にてご門主様を含め全員160人で記念撮影をおこないましたその後、めったに見学も出来ない裏書院の国宝『鴻乃間』にて祝膳を戴きました。祝膳はおこわを中心とした精進料理で一人ずつの赤いお膳でした。祝善をいただいた後、書院全体を見学し無事全ての式は終わりました。
今回二日間にわたり住職補任式に参加しましたが、日本全国から参加され研修では色々な地域のお寺さんと多くの意見を聞くことが出来、地域によりだいぶ特色があるように感じました。門徒さんは地域により30軒ぐらいから中には1000軒を超えるお寺さんも有ります。平均的には200軒ぐらいが多いようです。
補任式には御門主様を中心におこなわれ、厳格にしかも粛々と行われ、久方ぶりに緊張しました。
この二日間の行事を通して名実ともに新住職が誕生し、われわれは大いに住職を助け、お寺さんとともに一緒にみ教えを聴いて行かなければならないと思います。合掌。
當光寺 総代 筒木秀夫